『パンズ・ラビリンス』（The Labyrinth of the Faun） / イバナ・バケロ

監督 :

ギレルモ・デル・トロ

特に目立つ人たち :

イバナ・バケロ

おれが観たあらすじ :

全然泣けない『フランダースの犬』。

　予告編でおもしろそうだったから。

『パンズ･ラビリンス』観賞履歴 & 感想のまとめ。

1. そうおもしろい映画じゃない。

　別にたいした映画じゃない。
　たいしておもしろくなかったな。
　続編でもあるのかな。もしこれで完結なら、あまりにも陳腐。

　まず、スペイン語っていうのがもうアウト。
　ファンタジーも、基本的に好きじゃない。

　じゃあ、なぜ、そこまで好きではない要素ばかりが並ぶにも関わらず、おれは観たか？

　それは、ただただ予告編で見た。
　なんか『ハリー・ポッター』シリーズが世界を席巻したあと、こういう映画が一気に増えたので、まあ、観といてもハズレはしないかなと、淡い期待を胸に。
　子供が主人公で、試練だの妖精だの魔法だのなんだのと、ファンタジックなおとぎ話ですべてが構成されてるもの。
　現実的な要素は、あくまでそのファンタジックさを引き立てる部分にしか使われてないと思ったから。

　──── 完全な思いこみ。

　結局のところ、主人公の女の子ひとりの物語ですべて完結してしまう。
　なぜ大人たちを物語にからめたのが疑問。ムダに話が陰鬱な雰囲気になってしまってる。
　まあまあ、その対比で “ だから ” っていうのが生きてくるのかなとも思うけど、あんな細かく描写する必要まではないと思うわけ。
　くされチョビヒゲの陰湿さがうっとうしいのなんの!!

　そして、ファンタジーなのに、話の規模が小さい。
　大人が子供に “ 人はお星様になるんだよ ” って教えてるステージ。
　そう、大人がちょっとだけ子供に対して光り輝けるひととき。

　ムダにグロテスクな映像の描写が目立った。
　CG の技術を世界に知らせたかった？
　っつっても、そんなにすごい映像だったかっていうと、そうでもない。
　まま、グロテスクっていっても、ホラーとかスプラッターとか、『ソウ』みたいな映像っていう意味じゃなく、なんかエグいの。
　無意味にリアルなのか、おくらを噛んでる口のなかをアップで見てるような気分になる。

　ただ、セルマ・ブレアさんはナイスっす。
　おれ、大好きなの、あの人。
　出しゃばらない存在感っつーのか？
　それでいて、なんとなくクセのある感じ。
　いやぁ～、いいですねぇ～……こういう人が妻なら、きっと人生バラ色になるんだろうなと思ふ。

　あと、主人公の女の子は、成長したら恐ろしく美人になるであろうという予測と期待。

　そうね、なんかギリシャ神話とかシェイクスピアとか、なんかそのへんのいろんな要素というのか、逆に言うと、物語じゃなくて物語りの持つ雰囲気とかテーマだけを持ってきて、それらをファンタジックに構成してみたって感じ。
　神話とかの神聖で邪悪な雰囲気が漂ってる。
　結局のところは、『フランダースの犬』の犬のファンタジー版ってのがいいとこかなと。

　４４点。

キャスト詳細情報

原題 :

『 The Labyrinth of the Faun 』

『 Laberinto del fauno, EL 』

原作 :

監督 :

ギレルモ・デル・トロ (Guillermo del Toro)

製作 :

アルフォンソ・キュアロン (Alfonso Cuarón)

ベルサ・ナヴァロ (Bertha Navarro)

ギレルモ・デル・トロ (Guillermo del Toro)

フリーダ・トレスブランコ (Frida Torresblanco)

アルバロ・アウグスティン (Álvaro Augustín)

製作総指揮 :

ベレン・アティエンサ (Belén Atienza)

エレナ・マンリケ (Elena Manrique)

脚本 :

ギレルモ・デル・トロ (Guillermo del Toro)

撮影 :

ギレルモ・ナヴァロ (Guillermo Navarro)

衣装デザイン :

ララ・ウエテ (Lala Huete)

編集 :

ベルナ・ビラプラーナ (Bernat Vilaplana)

音楽 :

ハビエル・ナバレテ (avier Navarrete)

出演 :

イバナ・バケロ (Ivana Baquero) / オフェリア (Ofelia)

セルジ・ロペス (Sergi López) / ビダル (Captain Vidal)

マリベル・ベルドゥ (Maribel Verdú) / メルセデス (Mercedes)

ダグ・ジョーンズ (Doug Jones) / パン ／ペイルマン(Fauno / Pale Man)

アリアドナ・ヒル (Ariadna Gil) / カルメン (Carmen Vidal)

アレックス・アングロ (Álex Angulo) / フェレイロ医師 (Doctor)

ロジェール・カサマジョール (Roger Casamajor) / ペドロ (Pedro)

セルマ・ブレア (Selma Blair)

マノロ・ソロ (Manolo Solo)

セサール・ベア (César Vea)

エウセビオ・ラサロ (Eusebio Lázaro)

パコ・ビダル (Paco Vidal)

フェデリコ・ルッピ (Federico Luppi)