- 監督 :
- シルヴァン・ホワイト
- 特に目立つ人たち :
- コロンバス・ショート
- ミーガン・グッド
- ラズ・アロンソ
- ダリン・ヘンソン
- おれが観たあらすじ :
- 青春ブラザーの王道。
『 RIZE 』で完全に騙された過去があったんだけども、こちらはちゃんとした “ 映画 ” だろうということで観てみた。
観賞履歴 & 感想のまとめ。
- クォ~ゥ。
いやぁ~、カッコいいっすわ。やっぱ。
黒人さんのビートって、いくら日本人が真似してみたところで、それは結局 “ 真似事 ” にしか見えなくなるぐらいの迫力とパワーがあるのな。
思いっきりそこらへんを見せつけてもらった感じ。
変に楽器を使うより、 “ ストンプ ” って身一つでかき鳴らすこの力強さっつーのか?
それだけでも音楽好きなら一見の価値ありかと。
むしろ、そっちのほうになびきたくなってしまうほど。
物語としては、王道中の王道まっしぐらなので、特にコメントするまでもない。
黒人さんが主演で、ほかもほとんどが黒人さんたちが固めてる特に音楽とかダンスにまつわる青春映画としては、ホントに王道。
悲劇と仲間と、成長。
ただ、この見せ方が素晴らしい。
本当に『 M.tv 』さんの催しものなのか、めっちゃカッコいい。
ずいぶん昔のことだけど、『ダンス甲子園』っていうコーナーで熱狂しまくったチンピラ高校生たち、こりゃ血気盛んな若者が燃えるわけだ。
まあ、比較するのもかわいそうに思えるぐらいの差はあるけど。
こういう表現としてのビートでは、どうしたって黒人さんが最高だなと思い知らされてしまうな。マジで。
にしても、ホントどこの世界にも規律と戒律を作った集団のなかで行動したがるやつっていうのはいるもんなんだな。
“ ガンマ ” だの “ テータ ” だの、ちょいとばかしインテリジェンスな名前つけて、 “ おれはここの所属だ ” みたいな感じでステータスとして振りかざしたがるやつな。
ただまあ、しかし、今の日本の学生社会ってのは入ったことないからよくわからんけど、そういうのを統率できるぐらいのカリスマっていないんだろうな、きっと。
みんながみんな、口ばっかりの “ 個人主義 ” で動いて、そのくせなんだかんだで “ 全体主義 ” で群れてんのかな。
なんかここまでカッコよさげに撮影されると、日本の学校でも、先生たちがそういうのを “ 不良 ” って見るんじゃなくて、一つのコミュニティーとして認めた上で学生どうが組織したらいいんじゃないかと思えてくる。
そのへんがまた ──── まあ、映画のなかだけだし、アメリカの映画しか観ないけども ─── 海外の学生と日本の学生との大きな内面における差として映るのかなと。
アメリカの学生もみんながみんなそうじゃないとは思うけど、明らかに成長の度合いが高いと思うわけ。
まま、日本の場合は、大人のほうがもっと成長するべきだと言いたいけどな。
あ、そういえば、これと似たようなので『 RIZE 』ってのがあるけど、あれは完全なドキュメンタリー。
あのパッケージに騙されるな!!
まったくもって楽しめない。楽しみたいなら、観ないほうがいい。
おれは楽しみたい人間なので、あれは、観て、ぶっちゃけ、損した。あれは退屈。
そういう現状を知りたいっていう人が観るもの。
こちら『ストンプ・ザ・ヤード』は、あくまでも映画だ。
ぞんぶんに楽しめ!!
そして、思い出せ!!
ともに汗をかいていたあの頃を!!!!
おもしろいっていうよりは、ただただカッコいいに尽きる!!
ラスト ──── あの手袋が出てきただけでもう、おれはシビレたぜ!!
キャスト詳細情報
- 原題 :
- 『 Stomp the Yard 』
- 『 Steppin' 』
- 『 Stompin' 』
- 監督 :
- シルヴァン・ホワイト (Sylvain White)
- 製作 :
- ウィル・パッカー (William Packer)
- 製作総指揮 :
- ロブ・ハーディ (Rob Hardy)
- 脚本 :
- ロバート・アデテュイ (Robert Adetuyi)
- 撮影 :
- スコット・キーヴァン (Scott Kevan)
- 衣装デザイン :
- キース・G・ルイス (Keith G. Lewis)
- 編集 :
- デヴィッド・チェセル (David Checel)
- 音楽 :
- サム・レッツァー (Sam Retzer)
- 振付 :
- デイヴ・スコット (Dave Scott)
- 出演 :
- コロンバス・ショート (Columbus Short ) / DJ・ウィリアムズ (DJ)
- ミーガン・グッド (Meagan Good) / エイプリル (April)
- Ne-Yo / リッチ・ブラウン (Rich Brown)
- ダリン・ヘンソン (Darrin Dewitt Henson) / グラント (Grant)
- ブライアン・J・ホワイト (Brian J. White) / シルベスター (Sylvester)
- ラズ・アロンソ (Laz Alonso) / ジーク (Zeke)
- クリス・ブラウン (Chris Brown) / デュロン (Duron)
- ヴァラリー・ペッティフォード (Valarie Pettiford) / ジャッキー (Jackie)
- ハリー・レニックス (Harry Lennix) / ネイト (Nate)
- ジャーメイン・ウィリアムズ (Jermaine Williams) / ノエル (Noel)
- サー・ンガウジャー (Sahr Ngaujah) / ハロルド (Harold)
- 新 : 『傷だらけの男たち』(傷城 / Confession of Pain) / トニー・レオン、金城武
- 古 : 『バタフライ・エフェクト2』(The Butterfly Effect 2) / エリック・ライヴリー