- 監督 :
- リズ・フリードランダー
- 特に目立つ人たち :
- アントニオ・バンデラス
- ロブ・ブラウン
- ヤヤ・ダコスタ
- ローレン・コリンズ
- おれが観たあらすじ :
- 粋な社交ダンサーが見せるきらびやかなチンピラの世界。
どうせなら気分よく眠りたいっていうことで寝る前の一本として手に取った映画。
『アントニオ・バンデラス IN レッスン!』観賞履歴 & 感想のまとめ。
- 第1回目観賞 : 中途半端。
やっぱりタイトルに主演の名前が入る映画っつーのは、イマイチだなぁ~。
おっと、つい先に言っちゃったよ……
いやだってね? 期待しちゃうじゃない? しちゃうでしょ?
おれ、根っこがもう青春バカなのよ?
落ちこぼれの更生なんて聞いたら、涙流す準備まで始めちゃうでしょ?
社交ダンスだろうがアメフトだろうが、非行少年少女たちの更生って聞いたら期待もするさ!!
思いっきり期待はずれ。
残念極まりない。
アントニオ・バンデラスも嫌いじゃないけど、特に好きでもないので、主演で楽しめるなんてことがないだけに、青春と更生にかけてた。
そこに、そこだけにかかってたの、この映画は!!
でも、負けた……
いや、なかなかうまいこと言えば、“ 引き分け ” だな。
ヒップホップが大好きな世代に、社交ダンスときた。ワルツにタンゴに、サルサときてる。
ダメに決まってる。そんなの無理に決まってんじゃん?
チェケ・チェケ・チェケガッペ
チェケチェケチェケチェケ・チェケガッペ
by エガラップ
まあ、江頭さんはこの映画にも感想にも全然関係ないけども、でも、この先生はやるのだな。
実話に基づいてるっていうんだから、きっと本当にやったんだろう。
“ 現実は小説よりも奇なり ” ってのが事実なので、たまたま目撃したのが一流のダンススクールの講師で、学校に乗り込んで生徒たちの更生に自分なりの方法で手伝おうなんて申し出をするのだって、決してあり得ないことじゃない。
いや実際、おれでもそうすると思うし。
なにか手助けできることがあるんなら、自分なりの方法でできることがあるんなら、やる。
いや、やりたいじゃない。
あんなに熱い人なら、やりかねないよな、実際。
女にモテたい盛りで、クールでいたい盛りで、だれかに認められたい盛りで、仲間がほしい盛りだもんな。
そりゃノるよ。おれもノるよ。
たぶんありのままの映画なんだろうなっていうのを感じるな。
社交ダンスっていうのは斬新だよな、でも。
だいたいこの流れならストリートダンスとか音楽だろうし、アメフト、バスケってのが定番だな。社交ダンスはたしかに斬新。
そして、うまい子がいて、ダメな子がいて、得意で実は憧れてたっていう子もいて、この類いの映画に必要なあらゆる要素はそろってる。
好きな子がいて、その子は別に好きではなくて、ダンスには向かない子もいて、だれど手を差しのべる子がいる。
でも、要素が生きてない。
ストリートダンスで激しいもんでもあるまいし、社交ダンスならもっと迫力のある撮り方とかできたろうに……
で、こういう青春もので音楽にまつわる映画の場合、おれ、だいたいサントラ買っちゃうんだな。
でもこの映画は欲しくならなかった。
まあ、社交ダンスの音楽でリミックスってのにはちょっとビビッたな。
あれはサントラ借りたいかもしれない。
そう、ハッピーな点。
最後の最後な。
わかったよ? うん、わかったよ?
でもいいじゃない。最高じゃない。
モメた人たちが一つになったところ。
そしてもう一つ ──── “ 私はプロよ ” と言い放ったシーン。
どちらも鳥肌立った。
でもやっぱり、青春映画、スポーツ、更生がテーマの映画として全体的には、イマイチなんだよな。
『ギャングスターズ 明日へのタッチダウン』みたいにリアルで迫力があるわけでないし、『チアーズ!』みたいに元気いっぱいでリズムもノリもすこぶるゴキゲンっていうわけでもない。キルステン・ダンストみたいに光り輝くヒロインがキャストにいるってわけでもないしな。
はっきり言っちゃうと、みんながみんな中途半端なんだな。
アントニオ・バンデラスだって、言ってしまえば中途半端なキャスティング。
情熱的なお顔立ちで、ドア脇に座って、女性が通るたびに立ち上がってドアを開けるシーンにはぴったり似合ってるけども、映画のテーマというか題材には中途半端なのよ。
ティナ役のローラ・ベナンティがひときわ目立たずゲロかわいいぐらい。
まま、あの申し出に請け合った校長が笑ってたのが映画の反応を物語ってるのかもしれん。
観ながら笑って、観たあとで微笑んでくれたら、それで最高 ──── みたいなな。
それだったら、おれは “ ◎ ” だと思うよ、この映画。
笑えるところがあって、感動もそこそこにあって、鳥肌も立って。
でもねぇ~……
まあ、ちょっと期待過剰だったかな、おれ。
『ギャングスターズ』みたいに、またまた “ わかっちゃいるけど……わかっちゃいるけど……泣けてきちゃったよ ” ってのをイメージしすぎてたのかな、こりゃ。
ちょっと欲を言わしてもらうなら、もうちょっと問題があって、ハプニングして、モメて、それでまた劇的なラストっていうのが欲しかったかなと。
『センターステージ』みたいにストリートの要素も取り入れたアレンジしちゃうとか……
いや、今んとこ青春バカなおれの No.1 青春映画『センターステージ』と比較するのは酷だな。
んまあ、それじゃ実話がベースにならないのかな? あくまで実話ベースっていうことだもんな。
実話がベースだからこそ、泣くことなんてないのかもね。
笑うことが一番なんだよね。
なので、そうねぇ~……
64点!!
あ、そうそう。
そういえばこれ実話で、この社交ダンスっていうプログラムがアメリカなのか世界なのか、全国的に取り入れる学校が増えてるんだそうだ。
おれもそんな学校に入りたかったなぁ~……
150校だっけか? 100だっけ?
ん~、素晴らしいじゃないですか!!
日本でも取り入れたらいいんだよ。マジで。
女性に敬意と礼儀のある接し方ができれば、レイプなんて起こらないんです。礼節ある態度で人と接することができれば、犯罪なんて起こらないんです。
こうして仲間ができてコミュニケーションがとれれば、家族の崩壊なんてことも減るんですから!!
そう、“ 自分自身を信じることができる人間になってほしいのです!! ” ──── おれもです!!
やっぱり、その精神を説いた実在のダンサー、ピエール・デュレインに8000点!!!!
- 『アントニオ・バンデラス IN レッスン!』 オフィシャル・サイト
※残念ながら、サイトで流れる軽快でゴキゲンな音楽は、映画では聴けなかったと思うんだけど……ヤーヤヤ、ヤーヤヤ、ヤーヤヤ、ヤーヤヤ、ヤヤ。
キャスト詳細情報
- 原題 :
- 『 Take the Lead 』
- 監督 :
- リズ・フリードランダー (Liz Friedlander)
- 製作 :
- クリストファー・ゴドシック (Christopher Godsick)
- ミシェル・グレイス (Michelle Grace)
- ダイアン・ナバトフ (Diane Nabatoff)
- 製作総指揮 :
- トビー・エメリッヒ (Toby Emmerich)
- マシュー・ハート (Mathew Hart)
- マーク・カウフマン (Mark Kaufman)
- レイ・リオッタ (Ray Liotta)
- マット・ムーア (Matt Moore)
- 脚本 :
- ダイアン・ヒューストン (Dianne Houston)
- 撮影 :
- アレックス・ネポンニアシー (Alex Nepomniaschy)
- 衣装デザイン :
- メリッサ・トス (Melissa Toth)
- 編集 :
- ロバート・アイヴィソン (Robert Ivison)
- 音楽 :
- アーロン・ジグマン (Aaron Zigman)
- スウィズ・ビーツ (Swizz Beatz)
- 出演 :
- アントニオ・バンデラス (Antonio Banderas) / ピエール・デュレイン (Pierre Dulaine)
- ローレン・コリンズ (Lauren Collins) / ケイトリン (Caitlin)
- ロブ・ブラウン (Rob Brown) / ロック (Rock)
- ヤヤ・ダコスタ (Yaya DaCosta) / ラレッタ (LaRhette)
- アルフレ・ウッダード (Alfre Woodard) / 校長先生 (Augustine James)
- カティア・ヴァーシラス (Katya Virshilas) / モーガン (Morgan)
- ローラ・ベナンティ (Laura Benanti) / ティナ (Tina)
- ダンテ・バスコ (Dante Basco) / ラモス (Ramos)
- ジェナ・ディーワン (Jenna Dewan) / サーシャ (Sasha)
- マーカス・T・ポールク (Marcus T. Paulk) / エディ (Eddie)
- ジョナサン・マレン (Jonathan Malen)
- ジョン・オーティス (John Ortiz)
- イライジャ・ケリー (Elijah Kelley)
- 新 : 『unknown -アンノウン-』(unknown) / バリー・ペッパー
- 古 : 『あるスキャンダルの覚え書き』(Note on a scandal) / ケイト・ブランシェット、ジュディ・デンチ