『unknown -アンノウン-』(unknown) / バリー・ペッパー

監督 :
サイモン・ブランド
特に目立つ人たち :
ジェームズ・カヴィーゼル
グレッグ・キニア
ジョー・パントリアーノ
バリー・ペッパー
おれが観たあらすじ :
失った記憶を少しずつ取り戻していく男たちのサバイバル & リバイバル。

 ずっと観たかったわけだけど、いざ借りてくると、しばらく放置されてた一本。
 当時は『エイリアス』のシーズン4に夢中だったわけ。

『UNKNOWN』観賞履歴 & 感想のまとめ。

  1. 第1回目観賞 : おもしろい。

 ん~ ──────────── んっ!!

 おもしろい!!
 ガッペおもしろい!!

 いやぁ~、ひっさびさだよ、こんなに感動したの。
 おもしれぇじゃねぇか、チキショーめが……

 よく練られてますなぁ~、ホント……脚本。
 よく吟味されてますなぁ~、ホント……見せ方。
 ホントよく考えられてますなぁ~……人間関係。

記憶を失った5人の男たち…… 誰が誘拐犯で、誰が人質なのか?

──── 俺が誰なら、生き抜ける?

 そんなんどうでもいいわ、この映画。
 まま、それもあってのおもしろさなんだけどさ?
 ホントよく練られてる。
 そこまで考える? そこまで考えてるの?

 それまででもう充分けっこう楽しめてたもんだから、ちょ~っと安心しちゃったな。

 俺様の映画観るときの悪いクセの一つ ──── 映画を観ながら、時計をチラ見。
 その映画を観る前に上映時間の確認もしといて、映画を観ながら、始まってどれぐらい経ってるかを気にしてる。“あ、そろそろエンディングかな ” とか “ ここらへんでどんでん返し一つ目くるかな ” とか、映画の時間帯でいろいろ推測してしまう。
 嗚呼、なんと退屈な映画の楽しみ方なんでしょう。

 そう、そこで今回ちょっと気が緩んだ。このまま終わりかぁ~……ん~、なかなかやねって心のなかでつぶやいてたところ。
 ホント最後の最後さ。そのまま終わってもいいぐらいの展開。おれとしてはエピローグみたいなシーン。
 そこで……そこでまた……そこでまたさらに……
 いやぁ~、あれはやられた。気ぃ緩んでたから、なおさらビビッた。
 まあ、“ やられた ” っていう爽快な騙され感じゃないかな、あれは。ん~、ちょっと違うな。
 俺様の想像のもう一歩先をいかれてた感じ。騙されたってんじゃない。“ まだくるか!! ” って感じ。
 そこまで考えてたの? そこまで考えるか? そこまで展開されてたの? だから“ 記憶喪失 ” って設定はセケェっての!!
 でもって、あのその “ もうひと展開 ” は、あったほうがいいもんだった。よりおもしろくなったからたまげた。
 そして最後……

 いんやぁ~、いやいや。
 ホントひさびさ。
 なんか書くことねぇなぁ~……
 実際観ないとわからんな、あのどんでんは……いや、付加価値かな。


 登場人物のキャストさんたちもまた、この映画の展開をおもしろくしてたな。
 やっぱ人間、ある程度は見た目から入ってしまうわけで、映画でも、それは微妙にでも潜在的にでも、悪人は悪人面とか悪い感じの雰囲気を持った人っていうキャストが組まれることが多い。でもっておれは、殊更人を見た目で判断しがちなわけ。
 そこがまた落とし穴。
 そして人間のとる言動のギャップな。
 肩書きに左右される言動と、それを超越した領域にある自我。
 そこらへんの描写が、とってもエグい。
 
 で、そうそう、この映画に出てるベリー・ペッパーって俳優さん、おれ、マジで大好きなの。

あっ、『25時』!!

 って思わず叫んだ。そんだけでもう充分だったぐらい。
 そう、『25時』の人。
 去年だったかおととしだったか、おれの映画ランキングで、ぶっちぎりのナンバー1に輝いた映画。

 初めて観たのがエドワード・ノートン主演のそれなんだけども、すっげぇいい役で、すっげぇいいやつなんだな。
 その『25時』って映画は、もう
 監獄にぶちこまれるまでに残された24時間っていう限られた時間の上の男たち4人ぐらいの物語なんだけども、そこに介在する絆の切ないこと切ないこと……
 泣くよりつらい涙を、あなたは知ってますか? 涙も出ない切なさを、あなたは感じたことがありますか?

 で、この人 ──── ベリー・ペッパー ──── 本気でカッコいいんです。
 いやはや、見た目はね。なんか目のまわりが黒ずんでて、もうジャンキーみたいでどこぞのチンピラみたいな雰囲気あるんだけども、そんな繊細さがおれを惑わすのです。
 きっと裕福な家庭にでも育ったんだろうなぁ~っていう育ちのよさみたいのが顔に出てるけども、なんとなく荒廃したというか、荒れたというか、ずさんというか、なんというか……
 よく使われる “ 影 ” っていうのとはちょっと違くて、“ ワケあり ” っていう感じがするわけよ。
 この人のことを思えば、なかなかどうして、やっぱり『25時』になっちゃうんだけども、すっげぇいいやつなんだな。ものすごく不器用な感じで、すさんだ感じもするんだけど、すっげぇ熱い魂でぶつかっていく素敵でいいやつなの。
 惚れたの。おれ。マジで。いや、マジで。

 あ、そうだ、あと ──── ピーター・ストーメア ──── “ アブルッチー!! ”
 あの『プリズン・ブレイク』で刑務作業を仕切ってたアブルッチが出てたのだった!!
 あぶねぇ、忘れるとこだった……途中で改心したと見せかけたあの小悪党。
 まま、こちらではそれなりの悪党だったけども、やっぱり『プリズン・ブレイク』のほうが印象深いかなといったところ。

 しかし、こんなふうに悪人面した悪人は、しょせん脇役でしかない。
 主演格の見た目には騙されちゃ~いけねぇ。


 はい、そんなわけで。

 G·J?


 ……いえいえ、“ グレイト・ジョブ ” っすよ!!
 そんぐらいもう一歩先をいってるシナリオでした。
 たいへんけっこう。


キャスト詳細情報

原題 :
『 UNKNOWN 』
監督 :
サイモン・ブランド (Simon Brand)
製作 :
ダービー・パーカー (Darby Parker)
リック・ラッシュブルック (Rick Lashbrook)
ジョン・S・シュワルツ (John S. Schwartz)
製作総指揮 :
ランドルフ・デ・ラーノ (Randolph De Lano)
タマラ・デ・ラーノ (Tamara De Lano)
フレデリック・レヴィ (Frederick Levy)
アリール・ヴェネツィアーノ (Ariel Veneziano)
セドリック・ジャンソン (Cedric Jeanson)
脚本 :
マシュー・ウェイニー (Matthew Waynee)
撮影 :
スティーヴ・イェドリン (Steve Yedlin)
衣装デザイン :
ジェーン・アンダーソン (Jane Anderson)
編集 :
ポール・トレホ (Paul Trejo)
ルイス・カルバリャール (Luis Carballar)
音楽 :
アンジェロ・ミィリ (Angelo Milli)
出演 :
ジェームズ・カヴィーゼル (James Caviezel)
グレッグ・キニア (Greg Kinnear)
ブリジット・モイナハン (Bridget Moynahan)
ジョー・パントリアーノ (Joe Pantoliano)
バリー・ペッパー (Barry Pepper)
ジェレミー・シスト (Jeremy Sisto)
ピーター・ストーメア (Peter Stormare)

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