- 監督 :
- デヴィッド・フィンチャー
- 特に目立つ人たち :
- ジェイク・ギレンホール
- マーク・ラファロ
- ロバート・ダウニー・Jr
- ブライアン・コックス
- クロエ・セヴィニー
- ジョン・キャロル・リンチ
- おれが観たあらすじ :
- いまだ捜査のつづく迷宮入り連続殺人 “ ゾディアック事件 ” について。
すこぶる期待過剰に観た映画。
長いってわかってたから、腹ごしらえしてからと思いきや、カレー2杯食った。
『ゾディアック』観賞履歴 & 感想のまとめ。
- 第1回目観賞 :
うん、おもしろい。でもたぶん、もっかい観ても犯人は捕まらないな……
猟奇殺人、快楽殺人、シリアル・キラー、そういった心理学的なものはたいがい観ます。
で、“ 実際の事件 ” 、“ 実在した殺人鬼 ” とくりゃ、観ないはずもない。
とはいえ、この “ ゾディアック事件 ” のことは知らなかったわけだ。本とかもけっこう読んでるけど、事件が古いからなのか、迷宮入りだからなのか、出てこなかった。
そりゃ好奇心も高まりまくって観てみたくもなるさね。
予告編でもうやられたし。
あの暗号が出てきた時点で、もう “ ぜってぇ観る ” って決意。
で。
こちら、主演のジェイク・ギレンホール。
大好きさ。おれ、あんたが大好きさ。
いや、この人じゃないのかもしれん。
ジェイク・ギレンホール主演の映画『ドニー・ダーコ』。
サンダンスが熱狂した衝撃的リバース・ムービー!
目を閉じた瞬間、答えは[反転]する
ってなキャッチコピーで、またもや予告編にて期待過剰に陥ってしまった映画でのやりとりのなかで、おれにとって脳天直下な日本語訳があったのだな。
たしか姉ちゃんに向かって言った “ ビッチ ” ──── bitch ──── だったと思ふ。
たいがい “ 売女 ” とか “ 尻軽 ” とか、本ではほぼ “ アバズレ ” とか、なんかそんなとこで訳されるのが一般的。
だが、しかし!!
それが、この映画のなかでは、“ ゲロアマ ” って訳されてたのだよ……
そう、その字幕から、おれの “ ゲロうま ” っていう “ たいへん美味しゅうございます ” っていう意味の単語が生まれたわけ。
おれの話はどうでもいいけど、姉ちゃんに向かって言う言葉じゃねぇな。
おっと、完全に余談。余談が過ぎました。
『ゾディアック』の話に戻ろうか。
うん、おもしろかった。おもしろかったよ。
ドキュメンタリーみたいな作り方はされないけど、ドキュメンタリーとしても楽しめた感じがする。映画としてもたいへんけっこう。
映画を観ると、たいがい本は読みたいと思わなくなっちゃうんだけども、この『ゾディアック』に関しては、ぜひとも本も読みたい。
ん~、実際に迷宮入りしたまんまの事件らしいから、映画の時系列もたいへん長いスパンで作られてる。
“ XX年XX月XX日 XXX ” って時期と場所がテロップで出るんだけど、んなもん、いちいち憶えてらんねぇよっていうぐらい映画で扱われてる時間の範囲が広い。
まあ、そのへんのおれの記憶力の不満はいいとして、そこの表現がうまかった。
ビルはどんどん建って完成してくけど、事件の捜査は進展なしで低迷っていう反比例な時系列がすんげぇよかった。
あ、いや、ちょっと待て……ちょっと待てよ?
おれ、知ってるな、“ ゾディアック事件 ” のこと。
なんかで観たな ──── 映画か? いや、ドキュメンタリーか?
まあいい。
そうだ。
その予備知識と若干違ってたんだった!! そうだ!! おれが見聞きしてた “ ゾディアック ” と多少の違いがあったんだったぞ!!
そう、おれが以前なんかで見た “ ゾディアック ” は、殺し方とか被害者とかに共通点があって、それらは暗号から “ 星座 ” にまつわるものだったとあったの。
あ?
『世界仰天ニュース』だったっけか? いや、『アンビリーバボー』だったかな……
まあいいや。
それがこの『ゾディアック』って映画では、なんか違ってたわけ。
細かいことは書かないけど、星座なんてこれっぽっちも出てきやしねぇ……いや、出たか?
いや、出てねぇよな。
いや、出たか……でも、そんなに細かい分析じみたことまではなかったはず。太陽暦だの太陰暦だの、殺人のそれが星座の周期がどうのこうのとか、あまりにも科学的で理論的で論理的な感じだったのが、この映画じゃ違ったわけ。
わりと頭の弱い感じがした。しかも二人って……
でも個人的には、この映画のほうにリアルな信憑性があると感じた。
最後の説明書きの影響じゃない。
なんとなくだ。実になんとなく、そう感じた。
キャストに関しては、やっぱり『ドニー・ダーコ』のジェイク・ギレンホールに尽きてしまう。
やっぱりいい味だしてまんなぁ~、お兄さん。
なんかわかんない。わかんないんだけど、すっげぇ素朴で純朴そうで、それでいてその存在感に引き込まれてしまうなぁ~、この人って。
瞳か? その瞳か?
この人、すっげぇきれいな目してるよな……
そういえば、ロバート・ダウニー・Jrも出てたな。
前に観た『毛皮のエロス』のときとは全然違う。イカレてたけど、知性とセンスが光るきらりと敏腕な記者。
どんどん荒んでいってたけども、やっぱり品があった。
なんだこの人? どっか貴族かなんかの生まれなのか?
あ、あ、あ、そうだそうだ。あと、マーク・ラファロ!!
たしか『オール・ザ・キングスメン』でもチラッと観た気がしないでもないけど……
違う!!
おれが愛してやまないあのメグ・ライアン!! マーク・ラファエロといえば、メグ・ライアン!!
もうずっと前だけど羨望の共艶を果たした『イン・ザ・カット』で、たしか、ちんこ出してたな、そいえば ──── わりと長かったな。
マーク・ラファロの話だけど、メグ・ライアンはもうやめとこう。ずっと終わらないから。
っつーかこの人、地味ィ~にけっこう出てるんじゃないか?
まあ、全然違うけど、『アリー・myラヴ』シリーズで知ってからというもの、その魅力の虜にされてしまったピーター・マクニコルとゴッチャになってる可能性も否めないけど。
あ、あとは?
ん~……途中からいきなり出てきてジェイク・ギレンホールの妻になったのか、そういう関係になった女の人が気になる。なるけど、わかんねぇからいいや。
やっぱ “ 迷宮入り ” って、聞いただけでワクワクしてくる!! しかも連続殺人鬼!!
快楽殺人なのか、ただのシリアルキラーなのかは、いまだ捜査中らしいからわからんけども、やっぱりワクワクしてくる。
むしろ、犯人なんて捕まらないでほしいぐらいだ。
──── いや、そういうわけじゃないよ? わけじゃないのよ?
基本的に正義感の強いほうだと思ってるし、おれにまったくリスクがないんであれば、その “ ゾディアック ” なんて暗号まで使ってさ、ふざけた名前で人の命奪うやつなんざ、この手で直接手を下してやりたいさ。それこそエド・ゲインばりに、笑顔で全身の皮膚ばひっぱがして、それ食わしてやりてぇよ。
ただ、個人的に、いろいろ考えてるほうが楽しいわけよ。考えるっていうことが癖になってて、そうしてるとなんかやけに落ち着くわけ。
いろんな物事に理由とか意味とかくっつけたり、それ自体を理由とか言い訳にするのは好きじゃないけど、それをたどってくっていう作業は大好きなんだな。
殺人には動機っていうものが重要視されるけども、もしかしたらそんなもんはないかもしれない。
でも、ないものを探すのは嫌いじゃないのよ、おれってやつは。
だから、この映画のなかでも出てきたあの暗号の本、おれもほしい。
そういえば、『ゾディアック・キラー』っていう映画が出るって予告編のなかで言ってたな。
そそるねぇ~……完全にホラーっていうジャンルに特化した作りっぽいけど。
なんとかシリーズの第何弾かも忘れたけど、それも観よう。
そういえば157分……
時間的には長いけど、観てたらあっという間だった感じ。
……そりゃ迷宮入りにもなるわな。
小説は現実より奇なりってやつか?
って、今気づいたけど、この原作者の人って、ジェイク・ギレンホールが役を演じた主演のロバート・グレイスミスなんだな。
っつーことは、本当に最後まで本を書きつづけて完成させたわけだ。
ほぉ~、それが原作なんだ……
いや、映画のなかでも言ってたけどさ、今になって改めて思いだしたっていうか、痛感することがあるな、この事実。
……諦めず、負けず、途中で投げ出さず、完成までやり抜くことの大切さ。
キャスト詳細情報
- タイトル :
- 『 Zodiac 』
- 原作 :
- ロバート・グレイスミス (Robert Graysmith) / 'Zodiac'
- 監督 :
- デヴィッド・フィンチャー (David Fincher)
- 製作 :
- マイク・メダヴォイ (Mike Medavoy)
- アーノルド・W・メッサー (Arnold W. Messer)
- ブラッドリー・J・フィッシャー (Bradley J. Fischer)
- ジェームズ・ヴァンダービルト (James Vanderbilt)
- シーン・チャフィン (Ceán Chaffin)
- 製作総指揮 :
- ルイス・フィリップス (Louis Phillips)
- 脚本 :
- ジェームズ・ヴァンダービルト (James Vanderbilt)
- 撮影 :
- ハリス・サヴィデス (Harris Savides)
- 衣装デザイン :
- ケイシー・ストーム (Casey Storm)
- 編集 :
- アンガス・ウォール (Angus Wall)
- 音楽 :
- デヴィッド・シャイア (David Shire)
- 出演 :
- ジェイク・ギレンホール (Jake Gyllenhaal) / ロバート・グレイスミス (Robert Graysmith)
- マーク・ラファロ (Mark Ruffalo) / デイブ・トースキー刑事 (Inspector David Toschi)
- ロバート・ダウニー・Jr (Robert Downey Jr.) / ポール・エイブリー (Paul Avery)
- アンソニー・エドワーズ (Anthony Edwards) / ウィリアム・アームストロング刑事 (Inspector William Armstrong)
- ブライアン・コックス (Brian Cox) / ベルビン・ベリー (Melvin Belli)
- イライアス・コティーズ (Elias Koteas) / ジャック・マラナックス巡査部長 (Sgt. Jack Mulanax)
- クロエ・セヴィニー (Chloë Sevigny) / メラニー (Melanie)
- ドナル・ローグ (Donal Logue) / ケン・ナーロウ (Captain Ken Narlow)
- ジョン・キャロル・リンチ (John Carroll Lynch) / アーサー・リー・アレン (Arthur Leigh Allen)
- ダーモット・マローニー (Dermot Mulroney) / マーティ・リー (Captain Marty Lee)
- リッチモンド・アークエット (Richmond Arquette)
- ボブ・スティーヴンソン (Bob Stephenson)
- ジョン・テリー (John Terry)
- ジョン・ゲッツ (John Getz)
- キャンディ・クラーク (Candy Clark)
- フィリップ・ベイカー・ホール (Philip Baker Hall)
- ジェイソン・ワイルズ (Jason Wiles)
- マット・ウィンストン (Matt Winston)
- ザック・グルニエ (Zach Grenier)
- アダム・ゴールドバーグ (Adam Goldberg)
- ジェームズ・レグロス (James LeGros)
- クレア・デュヴァル (Clea DuVall)
- ポール・シュルツ (Paul Schulze)
- ジョン・レイシー (John Lacy)
- エド・セトレキアン (Ed Setrakian)
- ドーン・リー (Doan Ly)
- ペル・ジェームズ (Pell James)
- リー・ノリス (Lee Norris)
- ジョエル・ビソネット (Joel Bissonnette)
- トーマス・コパッチ (Thomas Kopache)
- バリー・リヴィングストン (Barry Livingston)
- クリストファー・ジョン・フィールズ (Christopher John Fields)
- 新 : 『24 - TWENTY FOUR - シーズン 6』(Twenty Four : Season 6) / キーファー・サザーランド、メアリー・リン・ライスカブ、マリソル・ニコルズ
- 古 : 『アドレナリン』(CRANK) / ジェイソン・ステイサム