『ジェニファー・ラヴ・ヒューイットの true love』(Jennifer Love Hewitt : The Truth About Love) / ジェニファー・ラヴ・ヒューイット

監督 :
ジョン・ヘイ
特に目立つ人たち :
ジェニファー・ラヴ・ヒューイット
ダグレイ・スコット
おれが観たあらすじ :
淋しい女が淋しい罠をかけて、虚しく惨めな思いを経ていく。

 『タキシード』で知り、『ハートブレイカー』でも観たジェニファー・ラヴ・ヒューットってことで。

『ジェニファー・ラヴ・ヒューイットの true love(トゥルーラブ)』観賞履歴 & 感想のまとめ。

  1. 第1回目観賞 : 特にジェニファー・ラヴ・ヒューットのファンってわけじゃなきゃ、ほかのを選んだほうが無難。

 “ ジェニファー・ラヴ・ヒューイットの魅力 ” というものがわからん。
 けっこうビッグネームらしいし、名前も地味ィ~にいろんなところで聞いてる感じもする。
 でもわからん。

 んまあ、英題では “ ジェニファー・ラヴ・ヒューイットの ” なんて修飾語はどこにも入ってないわけで、実際、シナリオ的にも展開的にも構成的にも、この映画の魅力としても、ジェニファー・ラヴ・ヒューイットである必要なんてまったくない。
 むしろ、タイトルに名前を入れたことによって ” とりあえずジェニファー・ラヴ・ヒューイットだから ” って観てみた人のほうが多いんじゃないかなと。日本では。特に。
 ジェニファー・ラヴ・ヒューットじゃなかったらだれも観ないんじゃないの?
 そのへん読んでのこのタイトルなのか?
 やるな、日本の映画協会。
 その狙い、大成功をおさめてるよ、きっと。
 おれもそうだ。

 厳密に言うと、ジェニファー・ラヴ・ヒューイットだからっていうより、ほかに観れるのがなかったからってだけのこと。
 さらに厳密には、ほかに1週間レンタルできる旧作の DVD がない上に、観たい映画もほかになくて、先週も同じ理由でつまずきーの、この映画が多少なりとも気になってたから。
 でもそのときは手にとらなかった。
 それはなぜなら、タイトルにメインキャストの名前が入ってるから。
 『 Rain 』って映画のときにも書いたけど、だいたいそうだ。
 タイトルに主演とか監督の名前が入ってるのは、それが売りっていう作品が多い。
 実際これもそうだった。

 しかしながら、ほかにも数多の DVD が棚に陳列されてるなか、この DVD をチョイスしたわけだな。
 DVD レンタル版『罪と罰』だよ。
 “ 観たい ” じゃなくて、“ 観とこう ” っていうだけの意気込みで借りてみたら、やっぱりねっていう期待はずれしかないのをいいことに、こうしてさんざん自分勝手なダメ出しをする。
 そして、そういうことでしか自分の価値を見出せない惨めな男に成り下がってる自分を、客観的に見据えて、さらにヘコむわけ。

 んまま、可愛くないわけじゃない。この映画では、“ 娼婦 ” になったときは、可愛いと思った。
 いろんなとこに出てる写真では可愛い。写りによっては、たいへん愛らしい。
 でも、最近流行りの“ 小悪魔 ” っていうのからはほど遠いんじゃないか?
 映画のなかじゃただの直球勝負で、惑わす魅力っていうもんじゃないな、ありゃ。
 駆け引きうんぬんより、相手の男がただのエロってだけの話。ヤリたいだけで、“ 自分のこと好きだろうな ” っていう思いあがりと、それが前提で人を好きになるって勘違い野郎の典型だ。
 まあしかしながら、この映画を観る限り、“ 理想の相手 ” には、体の相性っつーのかなんつーのか、 “ その人とのセックスの魅力 ” っていうものも重要であるっていうのは、よ~くわかるし、おれも同意見。

 しかしまあ、あの電話の演出はやりすぎだな。ありゃただの酒したおっさん声だ。“ セクシー・ヴォイス ” ってのとはかけ離れすぎてる。
 いや、海外ではあれがそれだったりするんだろうか?
 たしか『エミリー・ローズ』で似たような声聞いたと思ったけど……

 可もなく不可もなくといった感じ。
 というか、厳密に言うと、楽しめたっていう感じはない。
 どのへんが “ トゥルー・ラヴ ” なんだ?


 そうだな。
 とりあえず、あのラスト。あそこまでいくのはあれ、余計だろう。
 おれ個人としては、その前のシーンで終わってもいいんじゃないかと思うんだけど? そっちのほうが余韻が深くてよかったんじゃないか?
 というか、あそこで終わってれば “ あ、イギリス映画だな ” って変な納得したと思ふ。
 まあ、アメリカ的に期待を裏切られたっていうふうにも取れなくはない。
 いやぁ~でも、やっぱその前の “ 後悔先に立たず ” の状態で終わってたほうが、文学的に高い評価を得られたんじゃないかと思えてならねぇ。
 ちょっと引っ張りすぎの、欲張りすぎたかなと。

 まあ、ぶっちゃけさ。

 言ってしまえばこの映画、つまんねーよ。

キャスト詳細情報

英題 :
『 The Truth About Love 』
監督 :
ジョン・ヘイ (John Hay)
製作 :
トレイシー・アダム (Tracey Adam)
製作総指揮 :
ビル・アラン (Bill Allan)
ジェレミー・ボルト (Jeremy Bolt)
イヴァン・マクタガード (Ivan Mactaggart)
原案 :
ピーター・ブラー (Peter Bloore)
脚本 :
ウィリアム・ジョンストン (William Johnston)
ピーター・ブラー (Peter Bloore)
撮影 :
グラハム・フレイク (Graham Frake)
音楽
デビー・ワイズマン (Debbie Wiseman)
Skin
レン・アラン (Len Arran)
出演 :
ジェニファー・ラヴ・ヒューイット (Jennifer Love Hewitt) / アリス (Alice Holbrook)
ダグレイ・スコット (Dougray Scott) / アーチー (Archie Gray)
ジミ・ミストリー (Jimi Mistry) / サム (Sam Holbrook)
サイモン・ウェッブ (Simon Webbe) / ダン (Dan Harlow)
ケイト・マイルズ (Kate Miles)
カール・ハウマン (Karl Howman)

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