- 監督 :
- クリスチャン・ヴォルクマン
- 特に目立つ人たち :
- ダニエル・クレイグ
- ロモーラ・ガライ
- おれが観たあらすじ :
- なぜだか特殊能力を持った感じの刑事が、誘拐された女博士の行方を追っていくうち、次々と明らかになっていく巨大すぎる陰謀について。そいつはもう神の領域。
前々から≪ゲオ≫の準新作の棚で、ひときわ異彩を放ってたパッケージ。
今回は借りよう、今回は借りようと思いつつ、いつの間にか準新作の棚から消えてたのを、店員さんに聞いて出してもらった一品。
『ルネッサンス』観賞履歴 & 感想のまとめ。
- 斬新なアニメーション映像以外は、なんか平凡な感じ。
博士。
陰謀。
フェイク。
不治の病。
研究。
神の領域。
果たしてこの映像は、実写なのか、アニメなのか ──── 斬新な映像感覚
とあったわけで、ずぅ~~~~~~~っと≪ゲオ≫でも気になってた。
どうしてもこういうモノクロであやしげな肖像を映してるものには、やたらと興味が惹かれる。
これ人間の本能か?
しかしだなぁ、とりあえず、つまんねがった。
別にわざわざアニメで見せる必要ない。
たしかにカーチェイスというか、死なない感じとか、超人的な能力とか、はたまたアレを実写でドーンと映そうとなると、観る側には計り知れない苦労と労力が必要だろうて。
まず、人材がいないだろうさ。
むしろ、人権問題だの差別問題だの倫理観だので騒ぎそうなもんだ。
そのへんを考慮すると、たしかにアニメーションで、さらにはモノトーンのギュギュッと引き締まった感じを表現法にしたのは正解も正解、大正解だろうなと思う。
物語の内容、話自体は平凡な印象。
むしろシリアスな感じのお話な感じなので、この物語なら、もっとリアルな人間の表情がほしかったかなと。
映像自体は度肝抜かれた。
『シン・シティ』のさらに一歩先を行ったモノトーンだ。
鼻血でそうなほどカッコいい。
おれの美意識にズバッときた。
これが斬新なのかはよくわからんけど、今まで観たことない感じを受けたのはたしか。
『シン・シティ』では、アクセントとしてなのか “ 赤色 ” を効果的にさしこんでたけども、この『ルネッサンス』では、そのへんのアクセントやワンポイントも一切排除されてる。
それがまた効果的だったな。
芸術やアートとしての版画は大嫌いだけど、こういう観せ方のモノクロアニメーションはイカす。
いや、マジで、そうとうイカしてた。ヴィジュアル的なものはそうとうカッチョいい。
でもやっぱし、個人的には映像だけな感じが拭いきれず、途中でダルくなってきて飽きがきた。全然ミステリーな感じはないけど、なんか読めたし。
最初から最後まで同じ集中力では観れないかな。
『シン・シティ』を観て感動した人は、これを観ても間違いなくいい感じになれると思われる。
近未来的なアニメ、いや、マンガかな、そのへんが好きな人にはうってつけの映画ではなかろうか?
映画というか、アニメーションというか、アニメ映画の新しい世界を堪能できるのではないか?
あなたはここに、21世紀の新たな “ ルネッサンス ” を見ることだろう。
しかしまあ、おれはもう観ないだろうな、この映画。
キャスト詳細情報
- 原題 :
- 『 Renaissance 』
- 監督 :
- クリスチャン・ヴォルクマン (Christian Volckman)
- 脚本 :
- アレクサンドル・ド・ラ・パトリエール (Alexandre de La Patellière)
- マチュー・デラポルト (Mathieu Delaporte)
- キャラクターデザイン :
- ジュリアン・ルノー
- デザイン原案 :
- クリスチャン・ヴォルクマン (Christian Volckman)
- 音楽 :
- ニコラス・ドッド (Nicholas Dodd)
- 声 :
- ダニエル・クレイグ (Daniel Craig) / バーテレミー・カラス (Barthélémy Karas
- ロモーラ・ガライ (Barthélémy Karas) / イローナ・タジエフ (Ilona Tasuiev)
- キャサリン・マコーマック (Catherine McCormack) / ビスレーン・タジエフ (Bislane Tasuiev)
- イアン・ホルム (Ian Holm) / ジョナス・ムラー (Jonas Muller)
- ジョナサン・プライス (Jonathan Pryce) / ポール・ダレンバック (Paul Dellenbach)
- ケヴォルク・マリキャン (Kevork Malikyan) / ヌスラット・ファーフェラ (Nusrat Farfella)